Loops と Resend の比較:プロダクトのメールはどちらで送るか

Mara Levin 著 · 2026年10月7日更新 · 価格とドキュメントは同日に確認

名前から受ける印象よりも、2つのサービスの守備範囲は重なっています。Loops は SaaS のマーケティング担当の側から、Resend は開発者の側から出発した製品で、その違いが料金の仕組みにもそのまま表れています。

結論から

オンボーディングやリテンションのメールを、エンジニア以外が書いて直すなら Loops です。エディタ、オーディエンス、ワークフローが製品の中心にあり、送信は料金に含まれています。メールのコードをエンジニアが管理していて、送るのは主にトランザクショナルメールで、保存している人数ではなく送った通数で請求されたいなら Resend を選んでください。連絡先が1,000件に届かないうちは、どちらの無料プランでも始められるので、判断は本当に必要になってからで構いません。

料金のひと目比較

プラン Loops Resend
無料$0。直近30日間で最大4,000通を、最新の1,000連絡先に送信可。「Powered by Loops」のフッター付き$0。月3,000通、1日100通、ドメイン3つ
中規模購読者およそ10,000人で月額 $99Pro が月額 $20 で50,000通
大規模購読者およそ50,000人で月額 $249Scale が月額 $90 で100,000通
課金の単位購読中の連絡先の数送信した通数(Transactional タブ)、または連絡先の数(Marketing タブ)
追加の送信有料プランでは購読者への送信は無制限超過1,000通あたり $0.90(Pro と Scale の基本枠)
無料プランの自動化全機能を利用可能自動化の実行10,000回(Marketing タブの無料プラン)

Loops の有料プランの金額は、料金ページのスライダーを2026年10月7日に動かして読み取った値です。Resend の数字は料金ページに基づきます。

この料金で何が買えるのか

2つの数字は、同じ物差しで測られていません。多くの比較記事はこの点を曖昧にしています。Resend の通数課金プランは通数が単位で、$20 なら50,000通までを、500人に送っても50,000人に送っても同じ金額で使えます。Loops は購読中の連絡先の数で測り、その人たちへの送信は無制限で、エディタ、ワークフロー、オーディエンス外の相手へのトランザクショナル送信も含まれます。

具体例で見ます。10,000人のユーザーに月4通ずつ送るアプリなら、送信は40,000通です。これは Resend の Pro の枠($20、50,000通)に収まり、Loops の $99 より安く済みます。ただし Loops の $99 には、自分で作るか別に買うことになるライフサイクル用の道具が含まれています。比べているのは送信の費用だけで、メールを組み立てて運用する手間ではありません。

同じアプリが50,000人、月200,000通に育つと、様子が変わります。200,000通は Resend のスライダーの停止点で、2026年10月7日の時点で Scale が $160 でした(同じスライダーで、Pro は100,000通までが $35 です)。Loops は $249 と表示しています。差が縮まるのは、Resend が送信量に、Loops がオーディエンスの大きさに課金するからです。ユーザーに月1通しか送らないなら Resend はさらに安くなり、月20通を送るなら Loops の送信無制限のほうが得になります。

Loops の料金ページ(2026年10月に取得したスクリーンショット)
Loops の料金ページ(2026年10月7日時点)。出典:https://loops.so/pricing
Resend の料金ページ(2026年10月に取得したスクリーンショット)
Resend の料金ページ(2026年10月7日時点)。出典:https://resend.com/pricing

購読者10,000人で、配信頻度だけが違う場合

購読者数を10,000人に固定し、1人あたりの月間通数だけを変えたときの月額です。Resend の金額は、料金ページの Transactional タブのスライダーを2026年10月7日に読み取った値で、$20 は Pro の50,000通まで、$35 は Pro の100,000通、$160 は Scale の200,000通です。Loops は約10,000人のときの月額 $99 のままです。スライダーにない通数を、カードにある超過単価で延ばした金額は、実際の請求と一致しないため表に入れていません。

1人あたりの月間通数 月の総通数 Loops(約10,000人) Resend(Transactional タブ)
1通10,000通$99$20(Pro)
4通40,000通$99$20(Pro)
10通100,000通$99$35(Pro、100,000通)
20通200,000通$99$160(Scale、200,000通)

月10通(100,000通)までは Resend が $35 で、Loops の $99 より安く収まります。月20通(200,000通)になると Scale の $160 になり、Loops を上回ります。交差点は100,000通から200,000通のあいだのどこかにありますが、その間のスライダー停止点は読み取っていないので、具体的な通数は示しません。同じ100,000通でも、Scale は $90、Pro は $35 と表示されます。Scale の価格には、ドメイン1,000個や Slack の専用チャンネルといった付帯条件が含まれるため、通数以外の理由で Scale を選ぶ場合は、通数が同じでも Pro より高くなります。

購読者50,000人の場合

Loops の月額 $249 は、購読者がおよそ50,000人(読み取り値は49,989人)の金額です。Resend の通数課金プランと並べると、次のようになります。

1人あたりの月間通数 月の総通数 Loops(約50,000人) Resend(Scale)
4通200,000通$249$160
10通500,000通$249$350
20通1,000,000通$249$650

ここでは交差点が、月200,000通から500,000通のあいだにあります。つまり、50,000人の購読者に月4通なら通数課金の Resend が安く、月10通を超えるようなアプリでは Loops の定額のほうが有利です。この表も、送信にかかる費用だけを比べたものです。

Resend の通数と、1,000通あたりの単価

Resend の通数課金は、通数が増えるほど1,000通あたりの単価が下がる形ではありますが、プランの切り替わりで一度上がります。料金ページの Transactional タブのスライダーを2026年10月7日に読み取った金額を、通数で割った値を並べます。割り算は私の計算です。

月間通数 プラン 月額 1,000通あたり
50,000通Pro$20$0.40
100,000通Pro$35$0.35
200,000通Scale$160$0.80
500,000通Scale$350$0.70
1,000,000通Scale$650$0.65
1,500,000通Scale$825$0.55
2,500,000通Scale$1,150$0.46

Loops には通数の概念がないので、同じ物差しの表は作れません。Loops 側は、購読者数が決まれば月額が決まると考えて、送信が多いアプリほど有利になる、という方向だけを押さえておけば十分です。

Loops の購読者1,000人あたりの月額

Loops のスライダーで読み取った4つの値を、購読者1,000人あたりに直すと次のとおりです。割り算は私の計算で、小数第2位を四捨五入しています。

購読者数 月額 1,000人あたり
4,788人$48$10.0
9,998人$99$9.9
24,339人$198$8.1
49,989人$249$5.0

購読者が増えるほど、1人あたりの単価は下がっていきます。ただし月額そのものは上がり続けるので、リストが大きく、配信頻度が低いアプリでは、通数課金の Resend と差が開きやすくなります。

Resend の追加オプション

Resend の料金ページには、プランの基本料金とは別に、有料のオプションが並んでいます。送信量が増えた段階で効いてくるので、見積もりの前に目を通してください。金額は2026年10月7日の表示です。

オプション 月額 料金ページの説明
ドメインの追加$20100ドメインを追加
専用 IP$30Scale プランで1日3,000通を超える顧客が対象
シングルサインオン(SSO)$150自社の ID プロバイダーでサインインできる

Loops の料金ページでは、こうしたオプションの有無を私は確認できていません。比べるときは、自社に必要な項目だけを両方のページで見比べてください。

マーケティングのメールまで含めるなら、連絡先課金どうしで比べる

Resend の料金ページには、通数課金のほかに、一斉配信や自動化を扱う Marketing タブがあり、こちらは Loops と同じく連絡先の数で課金されます。2つの製品を比べるなら、用途が近いこちらの数字も見ておく必要があります。Loops の読み取り値は購読者数がきりのよい数字ではないため、横に実際の人数を書きました。

連絡先の規模 Loops(スライダーの読み取り値) Resend Marketing(Pro)
約5,0004,788人で $485,000連絡先で $40
約10,0009,998人で $9910,000連絡先で $80
約25,00024,339人で $19825,000連絡先で $180
約50,00049,989人で $24950,000連絡先で $250

連絡先課金のあいだでは、規模が小さいうちは Resend のほうがわずかに安く、50,000件ではほぼ同額です。Resend の Marketing タブは、Pro で一斉配信が無制限、セグメントも無制限と書かれていますが、金額だけでなく、エディタやワークフローの作りやすさも比べないと意味がありません。出典は Resend の Marketing タブです(2026年10月7日に読み取り)。なお、Resend の Marketing タブには100,000連絡先で $450 という表示もありますが、Loops 側は同じ規模を読み取っていないため、表には入れていません。

Resend でトランザクショナル(Pro が $20)とマーケティング(10,000連絡先で $80)の両方を使う場合、料金ページの数字を単純に足すと $100 になり、Loops の $99 とほぼ同額です。ただし、実際の請求が合算になるかどうかは、自分のアカウントの表示で確認してください。

この比較は、あくまで送信まわりの費用です。Loops の金額には、エディタ、ワークフロー、オーディエンスの管理が含まれ、チームの席ごとの課金もありません(Loops はチームの席に課金しないと明記しています)。Resend の通数課金プランには、そうした道具が含まれません。自分のチームでそれらをどう調達するか(自作する、別のツールを買う、Resend の Automations を使う)によって、実質的な差は縮まることも広がることもあります。

規模別の試算:月4通ずつ送るアプリの場合

ユーザー数だけを変えて、1人に月4通ずつ送る前提で、ここまでの数字を1つの表にまとめます。どの行も、料金ページで読み取った値をそのまま使っており、スライダーにない中間の規模は載せていません。

ユーザー数 月の総通数 Loops Resend(通数課金) Resend(連絡先課金)
500人2,000通$0(無料プラン)$0(無料プラン)$0(無料プラン)
約5,000人20,000通$48$20(Pro)$40
約10,000人40,000通$99$20(Pro)$80
約25,000人100,000通$198$35(Pro)$180
約50,000人200,000通$249$160(Scale)$250

500人の行は、Loops が直近30日で4,000通まで、Resend が月3,000通までという無料の上限に収まる計算です。Resend の無料プランには1日100通の上限もあるため、同じ日に500人へ一斉に送るような使い方は、日を分ける必要があります。

最初の連携を並べて見る

Loops はイベント駆動です。アプリが「何かが起きた」と Loops に伝え、Loops のエディタで組んだワークフローが、続けて送るメールを決めます。次は Loops の API リファレンスにある、イベントを送る呼び出しです。

curl --request POST \
  --url https://app.loops.so/api/v1/events/send \
  --header 'Authorization: Bearer <token>' \
  --header 'Content-Type: application/json' \
  --data '
{
  "email": "alex@company.com",
  "userId": "usr_7f8e9d0c1b2a",
  "eventName": "signup",
  "eventProperties": {
    "plan": "pro"
  }
}
'

Resend のもっとも直接的な使い方は、コードからメールを送ることです。次は Send Email のリファレンスにある Node の例に、冪等性キーのページで説明されているオプションを加えたものです。

import { Resend } from 'resend';

const resend = new Resend('re_xxxxxxxxx');

await resend.emails.send(
  {
    from: 'Acme <onboarding@resend.dev>',
    to: ['delivered@resend.dev'],
    subject: 'hello world',
    html: '<p>it works!</p>',
  },
  {
    idempotencyKey: 'welcome-user/123456789',
  },
);

冪等性キーが役に立つのは、キューが再試行をするからです。Resend は過去24時間以内に同じキーのメールをすでに送ったかどうかを確認するので、再試行されたリクエストで顧客に同じメールが2通届くことはありません。キーは HTTP ヘッダーの Idempotency-Key で運ばれ、SDK では上のようにオプションとして指定します。自分のコードが送信を担当するなら、これは Resend の強みです。Loops で送るのはメールではなくイベントなので、重複の防止は、ワークフローの設計と開始条件で決まります。

トランザクショナルメールの扱い

どちらでも送れます。Loops では、トランザクショナルメールをエディタで作って公開し、メールアドレス、トランザクショナル ID、データ変数を付けて専用のエンドポイントを呼びます。この呼び出しでは addToAudience を使って受信者をオーディエンスに追加でき、ドキュメントには、トランザクショナルメールはオーディエンスに入っているかどうかにかかわらず任意のアドレスに届く、と書かれています。料金ページにも、有料プランではトランザクショナル送信が追加料金なしで含まれる、とあります。Resend はトランザクショナルメールを中核にした製品で、コードから送るか、Template を一度定義して使い回します。

テンプレートをビルダーやフレームワークで作っているなら、実際の違いが1つあります。Loops はエディタの代わりに自分の MJML を持ち込め、その中でデータ変数も使えます。ドキュメントには、Loops 向けに書き出せる Figma プラグインも挙げられています。MJML や React Email でテンプレートを書いているなら、変換なしで出力を受け取れるのはどちらかを確かめてください。Resend は React Email を作ったチームの製品なので、テンプレートが React のコンポーネントなら自然な組み合わせです。

ライフサイクルの自動化

以前は2つの製品をきれいに切り分けられた領域ですが、今は重なっています。Resend のドキュメントには、アプリからのカスタムイベントで始まる一連のステップを、ダッシュボードまたは API で組める Automations が説明されており、デバッグ用の実行履歴も見られます。Loops はワークフロー、イベント、オーディエンスのセグメントを軸に製品を作っているため、エディタと道具がもっとも深いのはこの部分です。シーケンスが短い(ウェルカムメールと、3日後のリマインド程度)なら、どちらでも間に合います。分岐、ゴール、セグメントが多く、それをマーケティング担当が運用するなら、Loops のほうがその仕事に近い作りです。

無料プランの上限を、始める前に読む

どちらの無料プランも、プロダクトの初期には足りますが、上限の種類が違います。Loops の無料プランは、連絡先の数に上限はないものの、直近30日間で最大4,000通を最新の1,000連絡先に送る形で制限され、毎秒10通までの速度制限と、小さな「Powered by Loops」のフッターが付きます。全機能が使える代わりに、フッターは外せません。Resend の無料プランは、月3,000通、1日100通、ドメイン3つまでです。1日の上限があるため、一斉に送るメールには向きません。たとえば500人のユーザーに同じ日に同じメールを送る場合は、5日に分けることになります。

上限の数字を割り算してみると、性格の違いがもう少し見えてきます。Loops の4,000通を1,000連絡先で割ると、1人あたり30日で4通です。ウェルカムメールと数通のオンボーディングなら収まります。Resend の1日100通を30日分足すと3,000通になり、月の上限とちょうど一致します。つまり Resend の無料プランは、毎日均等に送る使い方なら月の枠を使い切れますが、特定の日に集中させると、その日の上限で止まります。

迷ったときの目安は、最初の数か月に必要なのが「全員に一斉に送る」仕組みなのか、「イベントごとに1通ずつ送る」仕組みなのかです。前者は Resend の日次の上限に当たりやすく、後者は Loops の30日の枠に収まりやすい傾向があります。いずれにしても、自分のユーザー数と送り方で計算してみてください。

両方の無料プランで、1人に月4通ずつ送る場合に収まる最大の人数を、上限の数字から割り算で出すと、次のようになります。

サービス 送信の上限 月4通なら ほかの制限
Loops Free30日で4,000通1,000人(4,000÷4)宛先は最新の1,000連絡先まで
Resend Free月3,000通750人(3,000÷4)1日100通まで

Loops は、通数の上限と宛先の上限が、ちょうど同じ人数に揃っています。Resend は、月の通数だけで見れば750人ですが、1日100通の上限があるので、同じ日に全員へ送るには向きません。

乗り換えに備えて、書き出しておく項目

将来どちらからどちらへ移る場合でも、事前に次の項目を書き出しておくと、移行の作業が楽になり、抜け漏れも減ります。

項目 Loops 側で控えるもの Resend 側で控えるもの
起点イベント名とプロパティ、それを呼ぶアプリ側のコード送信を呼ぶコードの場所、カスタムイベントを使う Automations のトリガー
テンプレートエディタで作ったメールと、使っているデータ変数コード内の HTML または React のコンポーネント、定義済みの Template
受信者の情報オーディエンスとセグメントの条件、購読状態アプリ側のデータベースにある配信可否の情報
重複の防止ワークフローの開始条件と終了条件冪等性キーの命名ルール
テスト@example.com と @test.com のアドレスを使う確認resend.dev のテスト用アドレスを使う確認

料金表の言葉を整理する

両社の料金ページは、似た言葉を違う意味で使っています。日本語にすると区別がつきにくいので、この記事での使い分けを表にします。

言葉 この記事での意味 主に関わるのは
購読者購読中の連絡先。Loops の月額を決める数Loops
連絡先保存されている宛先の数。Resend の Marketing タブで料金を決める数Resend Marketing
通数実際に送ったメールの数。Resend の Transactional タブで料金を決める数Resend Transactional
オーディエンス宛先をまとめたリストと、その絞り込み条件両方
自動化の実行Automations が1回走ること。1回あたり $0.0015 と表示される単位Resend

立場別の目安

  • ユーザー500人の初期プロダクトを、創業者1人で運営している場合:どちらの無料プランでも始められます。メールを書くのも、コードを書くのも自分なら、1日100通の上限が気にならない限り Resend のほうが簡素です。ワークフローをコードなしで作りたいなら、Loops です。
  • プロダクトマーケターがいる、10,000人規模の SaaS の場合:月4通なら、送信の費用だけを見ると Resend の $20 が Loops の $99 を大きく下回ります。ただし、マーケターが編集できる仕組みを Resend の上に別途用意する手間と費用を足して比べてください。マーケティング用の連絡先課金(10,000連絡先で $80)で比べるという選び方もあります。
  • パスワード再設定や領収書が中心で、API を多く呼ぶアプリの場合:通数のほとんどがトランザクショナルなので、通数で課金される Resend が素直です。
  • 50,000人規模で、1人あたり月10通以上を送るコンシューマー向けアプリの場合:上の表では、月10通(500,000通)で Resend の Scale が $350 になり、Loops の $249 を上回るので、Loops の定額を見積もりに入れる価値があります。

機能の対応表

ここまでの内容を、同じ項目で1枚にまとめました。どちらかの公式ページやドキュメントで確認できたことだけを書いています。「記載なし」は、私が読んだページに書かれていなかったという意味です。

項目 Loops Resend
出発点SaaS のマーケティング担当開発者
基本の呼び出しイベント送信(/events/send)メール送信(emails.send)
エディタとワークフロー製品の中心Automations(カスタムイベントで開始、実行履歴あり)
トランザクショナルエディタで作成、専用エンドポイントで送信、有料プランでは追加料金なし中核の機能、コードまたは Template から送信
MJML自分の MJML を、エディタの代わりにアップロード可記載なし(React Email は同じチームの製品)
重複送信の防止ワークフローの設計によるIdempotency-Key(24時間)
テスト用アドレス@example.com と @test.comresend.dev(delivered@resend.dev など)
席ごとの課金なし記載なし
無料プランの制限30日で4,000通、1,000連絡先、毎秒10通、フッター付き月3,000通、1日100通、3ドメイン

1週間で試す場合の進め方

どちらにするか迷っているなら、無料プランで1週間かけて、同じシナリオを両方に実装してみるのが確実です。題材は「サインアップの直後にウェルカムメールを送り、3日後にリマインドを送る」流れが手ごろです。

  1. 1日目:両方のアカウントを作り、送信ドメインの DNS レコードを検証します。反映に時間がかかることがあるので、最初に済ませておきます。
  2. 2日目:Loops では signup イベントを送り、ワークフローでウェルカムメールを組みます。Resend では emails.send でウェルカムメールを送るコードを書きます。テストには、それぞれのテスト用アドレスを使います。
  3. 3日目:3日後のリマインドを組みます。Loops はワークフローの待機ステップで、Resend は Automations か、自分のアプリ側のジョブで実現します。この日の作業量の差が、そのまま運用の負担の差です。
  4. 4日目:同じイベントを2回呼ぶとどうなるかを試します。Resend は冪等性キー、Loops はワークフローの開始条件で防げるかを確認します。
  5. 5日目:文面を変更してみます。Loops はエディタで直して公開するだけですが、Resend はコードのデプロイが必要になるかもしれません。直す人が誰になるかを考えて判断します。

この5日間で、請求額の差よりも、誰が何を直す体制なのかが見えてきます。ここまでの比較で料金が決め手にならなかった場合は、この運用の違いを基準にしてください。

プランを見直す目安になる数字

無料プランから始めるなら、どの数字を超えたら次を検討するかを先に決めておくと、慌てずに済みます。ここまでに見てきた上限を、一覧にしました。

サービス 見直しのきっかけ 次の選択肢
Loops Free連絡先が1,000件を超える、または30日間の送信が4,000通に近づく有料プラン(約10,000人で $99)
Loops 有料購読者が増えて、スライダー上の月額が上がる(約50,000人で $249)送信量と比べて、Resend の通数課金を試算する
Resend Free月3,000通、または1日100通に近づくPro(月額 $20、50,000通)
Resend Pro月50,000通を超える超過1,000通あたり $0.90 で続けるか、スライダーで上の停止点(100,000通で $35)を見る
Resend Automations実行回数が、無料プランの10,000回を超える料金ページには1回あたり $0.0015 と表示

Automations の単価は、料金ページでは1回あたり $0.0015 です。たとえば月30,000回走るなら、単純に掛けると 30,000 × $0.0015 = $45 になります。有料プランに含まれる無料の実行枠があるかどうかは、自分のプランの表示で確認してください。通数の費用とは別に、自動化の実行回数も請求に関わる点は、見落としやすいところです。

よくある誤解を4つ

  • 「Resend は送信 API だけで、自動化はできない」:今は Automations があります。カスタムイベントで始まるステップを組め、料金ページの Marketing タブの無料プランに10,000回の実行が含まれ、単価は1回あたり $0.0015 と表示されています。ただし、分岐とセグメントの深さは Loops のほうが製品の中心です。
  • 「Loops は有料プランでないと全機能が使えない」:無料プランにも全機能が含まれます。制限は、直近30日間で4,000通、最新の1,000連絡先、毎秒10通、フッターです。
  • 「Resend の $20 は50,000人分」:50,000は通数で、人数ではありません。1人に月4通なら、約12,500人分に相当します。
  • 「Loops はマーケティング専用で、トランザクショナルには別のツールが要る」:有料プランでは、トランザクショナル送信が追加料金なしで含まれ、オーディエンスの外の相手にも送れます。

6つの質問で絞り込む

  1. メールの文面を直す人は、エンジニアですか、マーケターですか。マーケターなら Loops が先です。
  2. 送るメールの大半は、アプリの操作に応じて1通ずつ出るものですか。そうなら Resend が合います。
  3. 1人あたりの月間通数は、購読者10,000人なら月10〜20通、50,000人なら月4〜10通のあたりを超えますか。超えるなら Loops の定額が有利になります。
  4. React のコンポーネントでテンプレートを書いていますか。そうなら Resend が自然です。
  5. 席の数でコストが増えるのを避けたいですか。Loops はチームの席に課金しないと明記しています。
  6. 重複送信が事故につながるシステムですか。そうなら Resend の冪等性キーが助けになります。

Loops を選ぶ場合

  • エンジニアではなく、プロダクトマーケターや創業者が、オンボーディングやリテンションのメールを書いて直す。
  • 送信、ワークフロー、トランザクショナルメールを、席ごとの課金なしで1つの請求にまとめたい。
  • 連絡先が1,000件未満で、Loops のフッターを受け入れる代わりに、全機能が入った無料プランが欲しい。

Resend を選ぶ場合

  • 開発者がメールのコードを管理し、シンプルな API、冪等性キー、React ベースのテンプレートが欲しい。
  • 送信量の大半がトランザクショナルで、購読者数ではなく通数に応じた料金のほうが安い。
  • ライフサイクルのロジックは自分のアプリケーション内に置きたい、またはシーケンスが Automations で足りるほど短い。

あとから乗り換えるとき

送信ドメインの移行は簡単な部分です。トラフィックを移す前に、新しいプロバイダーの DNS レコードを検証し、重なる期間は古いほうも動かし続けます。難しいのは自動化のロジックで、イベント名やワークフローの条件はエクスポートできません。離れる前に、各シーケンスのトリガー、待ち時間、終了条件、配信抑制のルールを書き出しておき、リスクの低いフローから1つずつ作り直してください。マーケティングメールとトランザクショナルメールの流れの違いはトランザクショナルメールとマーケティングメールの違いで、ほかの開発者向け配信サービスは Resend と Postmark の比較とトランザクショナル用途のメールツールで比べられます。

よくある質問

オンボーディングのシーケンスを、Loops から Resend に移せますか?

移せます。Resend にはアプリが送るカスタムイベントを起点に一連のステップを実行する Automations があり、料金ページの Marketing タブでは無料プラン(1,000連絡先まで)に10,000回の自動化実行が含まれています。失うのは、SaaS のライフサイクルに絞った Loops の作り込みです。移す前に、Resend のステップ、パーソナライズ、実行回数の上限が、いちばん長いシーケンスを支えられるか確かめてください。

ユーザーが50,000人いる場合、どちらが安いですか?

何に使うかで答えが変わります。コードから送るメールだけなら、Resend は通数で数えるため、月200,000通(1人あたり4通)がスライダーの停止点にあり、Scale が $160 です。Loops は49,989人で月額 $249、送信は無制限と表示しています。一方、一斉配信や自動化まで含めて連絡先課金どうしで比べると、Resend の Marketing タブは50,000連絡先で $250 で、Loops の $249 とほぼ同額です。

両方とも契約する必要がありますか?

両方使うチームもあります。よくある分け方は、領収書、パスワード再設定、招待のようにコードから送るメールを Resend に、プロダクトマーケターが編集するオンボーディングや再エンゲージメントを Loops に任せる形です。Loops もトランザクショナルメールを送れるので、純粋な API の使い勝手や通数課金が欲しいときだけ、2社目を足してください。

実在の相手に送らずに、送信をテストするには?

どちらも方法が文書化されています。Loops では、@example.com と @test.com のアドレス宛ては通常どおり成功のレスポンスを返しますが、実際には送信されないため、送信元の評価を傷つけずに済むと説明されています。Resend には resend.dev のテスト用アドレスがあり、delivered@resend.dev のほか、バウンス、迷惑メール報告、配信抑制済みアドレスを再現するアドレスも用意されています。

Loops の料金は、購読者が増えるとどう変わりますか?

Loops はスライダー式で、購読中の連絡先の数に応じて月額が決まります。料金ページを2026年10月7日に読み取ったところ、4,788人で $48、9,998人で $99、24,339人で $198、49,989人で $249 でした。無料プランは、直近30日間で最大4,000通を、最新の1,000連絡先に送る形です。送信の通数には課金されず、購読者への送信は有料プランで無制限と書かれています。

Resend で通数が増えると、1,000通あたりの単価はどうなりますか?

料金ページのスライダーで読み取った値を割ると、50,000通の $20 は1,000通あたり $0.40、100,000通の $35 は $0.35、200,000通の Scale $160 は $0.80、500,000通の $350 は $0.70、1,000,000通の $650 は $0.65 です。Pro から Scale に切り替わる境目で、1,000通あたりの単価がいったん上がる点に注意してください。